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鈴木 通人
no journal, ,
核燃料等のアクチナイド化合物は、固体物理学上は、強相関化合物に位置づけられ、通常の第一原理計算ではその基底状態の計算に失敗することが知られている。こうした強相関電子系化合物では、強相関電子の強相関性と多軌道性が複雑に絡み合った多様な秩序状態が実現するが、これらの量子状態を記述するにはスピン・軌道・格子の複合自由度を取り扱う必要があり、単純化のために自由度を落としたモデルを構築することは、しばしば困難となる。それゆえ、これらの複合自由度を取り入れることが可能な枠組みを持つ第一原理計算は、強相関電子系の複雑な秩序状態を含む多様な量子状態を記述するうえで有用な計算手法であり、強相関効果を含めた第一原理計算手法が最も効果的である。本講演は、若手理論研究会による依頼講演であり、講演者のこれまでの研究経験を踏まえ、第一原理計算による強相関電子系の量子状態研究の現状についての解説とf電子系化合物の量子状態解析に関する講演者の近年の研究成果についての発表を行う。